生徒の感想

生徒・授業見学者の感想

3年間、人間関係づくりの授業を学んだ生徒の感想
(赤碕高校最後の卒業生より)


赤碕高校が今年で最後の年を迎えた。閉校。本当に寂しい。
学校に尋ねてきても先生方がいらっしゃいません。
また、園児との交流もこの人間関係づくりのことで新聞に掲載されることもありません。残念です
。 ふりかえれば、本当に楽しかった。
3年間みんなと共に笑いあってみんなすてきな仲間達です。
人間関係づくりの授業は楽しかった。
いつも横に高塚先生がいい顔して僕らの写真を撮っていたのを覚えている。
1年生の時はじめて僕の3歳のパートナーの園児をみたとき「こんな小さな子どもと関わるんだ」「どうしよう」「すごい不安だな」という気持ちで一杯だった。
いつも無口で周りを気にしていた園児も1年後はびっくりするくらいの笑顔だった。
2年たっても覚えてくれていた。うれしくてたまらなかった。
3年生の時はパートナーは赤ちゃんだった。
いつもビービー泣いていた赤ちゃんも数ヶ月で自分の力で立っていた。
赤ちゃんに寄り添う授業は最高だった。
交流の最後には手でタッチもしてくれた。
そして、何回もバイバイもしてくれた。
本当に自分が担当していた園児かと思うほどだった。めっちゃ涙した。
バイバイがうれしくて、帰りのバスの中でクラスの仲間にわからないように泣いた。
一生忘れません。
もう、後輩もいない。
あとは、赤碕高校で始まった人間関係づくりの取組を全国の高校生や大学生が広めていってほしい。
ふだんの授業では味わえない大変すごい授業です。
9年前、この授業を始めた高塚先生、横山先生たちはいろんな困ったことがあったと思いますが、こんなすごい授業を考えてくれた先生たちはすごいです。 お疲れ様でした。
赤碕高校の卒業生として、最後の生徒として誇りをもって生きていきたい。


3年間は本当にあっという間だった。
辛いことや楽しいことたくさん思い出があります。
人間関係づくりの授業のはじめての園児との交流で、私はパートナーの園児とうまく話すことができなくて焦った。
なぜか私にしゃべってくれなくて随分悩みました。
でも悩んでいても仕方がないので自分から心開いてドンドン話しかけていくように試みました。
すると、園児が心を開いて私に少しずつ話してくれるようになったのです。
その時は、本当にうれしくてたまりませんでした。
すると、毎週パートナーにあうのが楽しみになって「早く来週にならないかなあ!」「早くあいたいなあ」と思うようになってこの授業が待ち遠しくて仕方がありませんでした。
何週も続けて園児達と交流していると園児の笑顔ややさしさにふれてなぜか自分がどとんどん優しくなっていくような気がしました。
3年生の最後の授業は「励ましの手紙」をクラスの仲間の前で読むというものでした。
一人一人が読むとき、クラスの仲間は泣いていました。
1年生の時に比べて心を開ける仲間達になったんだなとあらためて思った。
もう授業が終わってしまうのは寂しいです。また、これからもやりたいです。
これからは、全国の他の学校の生徒達がこのような授業を体験してほしいです。


赤碕高校に入って、はじめは人間関係づくりを学ぶレク授業はだるくて仕方がなかった。
子どもも嫌いだし今のクラスも嫌いだった。
何をしても早く帰りたいなど、そんな考えしかなかった。
1年生の時、はじめて逢束保育園に行ったときパートナーの園児はなついてくれなかった。
やっぱり「子どもは嫌い」と思った。
しかし、5回6回と交流していく内に笑ってくれるようになり、どうしたらもっと笑顔で接してくれるか一生懸命考えるようになった。
自分から心を開くように努力するとパートナーも心を開いてくれることがわかった。
10回の交流もあっという間に終わった。ようやく仲良くなれたのにお別れ。
すごく寂しかった。こんな気持ちははじめてだった。
それから、また行きたいと思い2年生3年生の夏休みに逢束保育園にボランティアという形でパートナーに会いに行った。
パートナーの園児は覚えてくれていてすごくうれしかったし、他の園児も私のことを覚えてくれていて、ますます小さな子どもが好きになった。
この授業を受ける前の私ならボランティアなど絶対やっていないし、小さな子どもと自分から遊ぶなんて考えられない。
考えてみれば3年間この授業を受け精神的にも強くなったし、クラスの仲間が好きになった。赤碕高校に来てよかった。


今までこの人間関係づくりの授業を受けて、保育園の園児達のかわいさやおばあさん達の優しさにふれるたびに、本当に小さな子どもや高齢者の方が好きになった。
クラスの仲間とも1年生の頃に比べ気兼ねなく話せるようになった。
この授業があって本当によかった。
もし、他の学校に行っていたら「ちっちゃな子どもなんて嫌い」「このおばあちゃんは気が合いそうもないから話すのをやめよう」など、最悪だったかもしれない。
この学校がなくなるのはとっても悲しいけどこの学校で学んだことは決して忘れないようにします。
本当にありがとうございました。


私は中学の時、いじめにあっていました。
その時は、一人しか友達はいなかった。
それが自分にとって支えになっていた。
しかし、赤碕高校に来てからは、人間関係を学ぶ授業があって、1年1年と自分が大きくなっていくのがわかった。
何よりも明るくいろんな人と話ができるようになったことだ。
特に、女性とも気軽に話せるようになった。
とにかく、中学の時とは全く違う自分がここにいる。
これも、人間関係づくりの授業があったからこそ今の自分があるのだと思う。


最初は「人間関係づくりを学ぶ授業なんてつまらない」と思っていた。
しかし、授業を受けるたびに、クラスがまとまりみんなの笑顔が溢れるようになっていった。
本当はすごい授業を僕たちは受けていることに気づいた。
今では、全国から注目されている授業だ。
今、はっきり言える。「この授業は人間を元気にする日本一の授業だ!」と。
今まで、先生たちが歩きながら道を作ってこられた9年間は、多くの人に元気を与え人を動かす原動力になっている。
長い間、先生方ご苦労様でした。
教わったことを生かして社会で頑張ります。